横浜家系ラーメン赤家 市ヶ谷店に行った感想

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最近話題の横浜家系ラーメン赤家 市ヶ谷店に潜入した。「横浜家系ラーメン 赤家 市ヶ谷店」は、2024年11月1日に市ヶ谷駅近くにオープンし、家系ラーメンの伝統を受け継ぎつつ、独自のメニューでラーメン愛好家の心を掴んでいる。

✅住所
東京都千代田区九段南4-7-19くじらビル1階

ラーメンを語るとき、心の底から熱くなる。生まれてからどれだけの一杯を味わってきたのか、数えるのはもはや無意味だ。豚骨、醤油、塩、味噌――それぞれに個性があり、出会うたびに新たな感動をくれる。麺の太さ、硬さ、スープの濃度、トッピングの組み合わせ。これらの微妙な違いが、無限の味わいを生み出す。

そんな世界に引き込まれてからというもの、休日の予定はラーメン次第。どこかで評判の一杯を耳にすれば、どんな距離でも足を運ぶ。赤家のラーメンもそのうちのひとつだった。

◆醤油ラーメン

スープの印象


まずはスープだ。豚骨の旨味がギュッと詰まっているのに、しつこさを感じさせない。醤油ダレの塩梅も程よく、まろやかさの中にキレがある。脂の量も選べるが、標準設定でも十分に濃厚。スープの熱さも適温で、一口飲むたびに口の中で旨味が広がる。

麺の仕上がり


麺は村上朝日製麺の中太ストレート。これがまたスープとよく絡む。モチモチとした食感が心地よく、噛むたびに小麦の香りが鼻を抜けていく。固さを「普通」で注文したが、少し固めが好みの人にもピッタリだと思う。

トッピングの主役たち


トッピングも抜かりがない。ほうれん草のシャキッとした食感と軽い苦味がスープの濃厚さをうまく引き立てる。海苔は厚みがあり、スープを吸わせて麺に巻くと抜群の美味しさ。チャーシューはしっかりと味が染み込んでいて、柔らかいながらも歯ごたえがある。卓上の刻みタマネギを加えると味に爽やかさがプラスされ、最後まで飽きずに食べられる。

◆ 赤盛ラーメン

赤盛ラーメン、これは一言で言えば「豪快さと濃厚さの極み」だ。どっしりとした豚骨醤油スープに、通常より多めの麺とたっぷりのトッピングが乗ったボリューム満点の一杯。

特に印象的だったのは、麺の力強いコシと濃厚スープの絡み具合。脂のコクが前面に出ているが、ほうれん草や海苔の風味がその重さを程よく中和してくれる。肉厚なチャーシューもジューシーで食べ応え抜群だ。一気に完食してしまう中毒性があり、次も頼みたくなる逸品だった。

◆ まぜそば

赤家のまぜそばは、筆者が最も心を奪われた一品だ。まず第一に、スープのない混ぜ麺スタイルということで、通常の家系ラーメンとは全く異なる魅力を持っている。

麺はしっかりとコシがあり、タレとの絡みが抜群。濃厚でパンチの効いたタレは豚骨醤油の旨味をベースにしながらも、甘さと酸味のバランスが絶妙だ。

麺だけを楽しむだけでも十分に満足感があるが、トッピングがその満足度をさらに引き上げる。刻みネギ、チャーシューの角切り、味玉、海苔などが彩りよく配置され、それぞれがしっかりと役割を果たしている。特筆すべきは、卓上の刻みタマネギとニンニクの存在だ。

これらを少しずつ加えていくことで、味わいに劇的な変化が生まれる。特にニンニクを効かせると、タレの濃厚さと相まって食欲が止まらなくなる。筆者は気づけばスープ割も必要なく完食していた。家系ラーメンの枠を超えた、創意工夫あふれる一杯。次回も必ず注文すると決めている。

◆ 黒ラーメン

黒ラーメンは、マー油(焦がしニンニク油)を使用した一品で、深いコクと香ばしさが特徴だ。黒ラーメンは、スープの濃さ、麺の固さ、脂の量を三段階で選べるシステムを採用しており、自分好みの味に調整可能である。

スープは濃厚でありながら、マー油の風味が加わることで、複雑な味わいを生み出している。麺は固めに茹でられ、スープとの相性が良い。

● 総評

横浜家系ラーメン 赤家 市ヶ谷店」は、伝統的な家系ラーメンの味を守りつつ、まぜそばや黒ラーメンといった独自のメニューで多様な味わいを提供している。

各店舗での提供メニューに若干の違いがあるものの、基本的な味のクオリティは高く、ラーメン愛好家にとって訪れる価値のある店である。特に、まぜそばや黒ラーメンは一度試してみる価値がある

総評として、赤家は家系ラーメンの「王道」をしっかり守りつつも、独自の工夫でその一歩先を行く店だと感じた。特に、基本のラーメンの完成度が非常に高い。スープの濃厚さやキレのある醤油ダレ弾力ある麺、バランスの取れたトッピング。それぞれが高次元でまとまり、家系ラーメンの醍醐味を存分に味わえる一杯となっている。また、筆者が特に注目したのは、オリジナルメニューへのチャレンジ精神だ。例えばまぜそばや黒ラーメンは、家系のイメージを良い意味で覆す存在感がある。

まぜそばは、家系特有の濃厚さを残しつつスープレスに仕立てた新感覚の一杯で、トッピングや味変アイテムが織りなす変幻自在の楽しさが魅力だ。黒ラーメンもマー油が効いた深みのある風味で、他の家系店ではなかなか味わえない個性が光っていた。さらに、卓上調味料が豊富であることも嬉しいポイントだ。味変を楽しみながら、最後の一口まで飽きさせない懐の深さを持っている。

総じて、赤家はラーメン初心者からベテランのラーメン通まで満足させる実力派の店だと言える。次回は脂多め、ニンニク強めで再挑戦したい。